ニュースの基準日と、足元の成約・売出価格を分けて見る

結論から言うと
地価上昇のニュースだけで家の売り時とは判断しません。近隣の成約や売出価格の変化を見て、今売るならどう考えるかを話します。
ニュースの日付と、価格の基準日を分ける
地価公示は、1月1日時点の価格が3月に公表されるため、ニュースになる頃には時間差があります。価格を判断する材料にも、それ以前の取引や市場の動向が使われます。
地価公示のニュースを見たら、発表された日だけでなく、いつ時点の価格なのかを確認してください。公表されたその日の売値を示すものではなく、建物を含む自分の家の成約価格でもありません。
過去の取引を使って評価するときは、必要に応じて時点の違いも調整します。「古い取引を使うから、そのまま半年〜1年前の価格」という意味ではありません。
私が見るのは、近隣の成約と売出価格の変化
私は、近隣でどんな物件がいくらで成約し、売出価格がどう変わってきたかを見ます。強気の売出が続いているのか、値下げが増えているのか、成約の動きが鈍っているのか。そこから、今の現場をどう感じているかを伝えます。
公表数字では上昇でも、その後の現場では下がり始めていることがあります。反対に、現場で上昇を感じることもあります。どちらにしても、地域や物件条件をそろえ、何を見てそう判断したのかが大切です。
売出価格と成約価格の比較は、不動産の売出価格と成約価格、相場はどっち?で整理しています。
HONNE|現場のホンネ
私自身、不動産鑑定士から地域の動向について問い合わせを受けたこともあります。公表される数字を見るだけでなく、現場の話も判断材料になるのだと感じた経験です。
売主には、最前線は今も上がっているように見えるのか、下がり始めているように見えるのかを話します。下がり始めを感じて早めの売却を勧め、私の見立てを受け入れて売り切った方もいます。ただ、私の所感が必ず当たるわけではありません。
担当者には、地価上昇のニュースを繰り返すだけでなく、近隣の動きから今をどう見ているか、その根拠まで説明してほしいと思います。
担当者に聞いてみる
近隣の成約と売出価格の変化を見ると、今はどう感じていますか?
回答では、どの地域の、いつの、どんな物件を見ているかを確認しましょう。現在の所感と「これから必ず上がる・下がる」という予測は分けて受け止めます。
参考情報
情報確認日:2026年10月3日


