結論
仮登記が残っていたら、誰の名義で、どんな経緯で付けられたものかを確認します。昔の契約書など、手元にある資料と分かっている事情を整理し、司法書士へ相談しましょう。
仮登記には、本登記の順位を保全する働きがあります。「仮だから問題ない」「古いから消せる」とは判断できません。自動で本登記になるわけではありませんが、売却に向けて扱いを確認する必要があります。

HONNE|消すまでに、時間もお金もかかることがある
私が扱った中には、他人の仮登記が残ったまま購入しているケースもありました。
仮登記の名義人が亡くなり、相続人の所在も分からず、抹消まで時間がかかったことがあります。造成当時の会社名義で残り、会社の状況や清算人を確認する必要があったケースもあります。
まずは名義人が親族なのか、どんな取引だったのかを聞きます。他人の仮登記なら、自分たちだけで解決しようとせず、司法書士へ頼む方が無難だと思います。
すぐに消せるとは限りません。売却前の整理に、時間もお金もかかる場合があることは、見込んでおいてほしいです。
相談前に、分かる範囲を整理する
| 確認すること | 手掛かり |
|---|---|
| 誰の仮登記か | 名義人と売主・親族との関係、連絡先 |
| なぜ付けたか | 当時の契約書、代金の授受や取引についての記憶 |
| その後の事情 | 名義人の死亡、会社の解散、過去の連絡や交渉 |
| 売却の予定 | 希望時期、すでに買主との話が進んでいるか |
全部そろえる必要はありません。「分からないこと」も含めて伝え、追加調査・必要な対応・費用の見込みを確認します。相手方との争いがある場合は、弁護士への相談も検討してください。
「ハンコ代」と言われても、その場で決めない
私の経験では、抹消への協力に当たり「ハンコ代」を求められたこともあります。ただし、仮登記を消すときに一律で必要な費用という意味ではありません。
支払いを約束する前に、請求の根拠、支払うことで何の手続が進むのかを、依頼した司法書士などへ確認しましょう。
「売れることになってから何とかする」ではなく、売却を考えた段階で、登記の記録と経緯を見せて相談することをおすすめします。


