先の価格は言い切れない。自分が納得する売却条件を決める

結論から言うと
先の価格は誰にも分かりません。ここ数年上がっているからといって、これからも上がるとは言えません。上がる・下がるを言い切る担当者を信用しません。「もっと上がるかも」「前にもっと高い話を聞いた」と迷い続け、売る機会を逃した人も見てきました。
上がってきたことと、これから上がることは別
最近まで上昇していた地域なら、「上昇基調に見える」と話すことはあります。ただ、その動きが続く保証はありません。「来年は必ず上がる」「今を逃すと必ず下がる」と言い切る担当者を、私は信用しません。今の動きを説明することと、未来を約束することは別です。
現在の資料からの見立てと、将来の不確実性を分けて説明してほしいと思います。売主が迷っているからといって、確実な答えがあるように話すべきではありません。
他社の予想より、自分の条件を先に決める
会社によって見通しが違っても、予想の平均から自分の売り時は出てきません。私は売主に、次の二つを聞きます。
今、この条件なら売りたいですか?
この価格では売りたくないなら、持ち続ける負担も引き受けられますか?
必要な手取りや期限も含めて考えます。以前聞いた高い査定額や「もっと上がるかも」に合わせて基準を動かし続けると、今なら納得できた条件まで見送ることがあります。私は、そうして売却の機会を逃した人を現場で見てきました。
自分が納得する条件があるなら、予想を聞くたびに振り回されないことです。ただし、一度決めた価格を何があっても守るという意味ではありません。事情や市場が変われば、理由を確認して本人が決め直せます。
待つなら、何を待つかと再判断の時期を決める
今の条件では売らない、という判断もあります。何を待ち、いつ何を確認して考え直すかを決めておきます。保有費用や管理も含めた選択肢は、家は今売るべき?それとも待つべき?で整理しています。
HONNE|現場のホンネ
先の値段が分かれば、みんな苦労しないよ、と思います。不動産会社だから未来の価格まで分かるわけではありません。
予想を聞くたびに売りたい金額を上げ続けるより、「この条件なら納得して売れる」という基準を持ってほしいです。担当者には、当たるか分からない予想より、今の提案を支える近隣の成約や競合の動きを説明してもらいましょう。


