家の売却前に片付け・クリーニングは必要?

家の売却前に片付け・クリーニングは必要? 媒介契約・販売活動

査定・撮影・内覧・引渡しで、必要な準備は違う

家の売却前に片付け・クリーニングは必要?

結論から言うと

査定前から家を空にしたり、業者のクリーニングを入れたりする必要はありません。まずは、部屋の状態を見られ、設備の確認ができれば十分です。内覧では買主への印象も大事なので、荷物・汚れ・臭いなどには気を付けた方がよいと思います。

今、何のために準備する?

段階優先すること
査定・相談通路、設備や型番・年式、床や収納など状態を確認する場所
撮影床面、窓前、主要室、外観や駐車場所の見え方
内覧安全な動線と、その家で確認を妨げるもの
契約・引渡し合意した物以外の撤去、残す物の状態・責任・費用・期限

荷物で見えなかった箇所に傷みが見つかれば、後から査定の見方が変わる場合もあります。全部を空にする必要はなくても、見えないままで金額が確定したとは考えないでください。鍵、危険物、貴重品、個人情報も整理します。

内覧では、荷物・汚れ・臭いが与える印象も見る

買主にとっては、自分が暮らせる家かを見る機会です。荷物で部屋が狭く見える、汚れや臭いで住むイメージが持てないという状態は、できる範囲で整えたいと思います。

玄関がきれいでも廊下を通れなければ、動線が先です。庭の枝や物置が通路を塞いでいるなら外回り、強いペット臭や煙草臭があるなら、その対応を考えます。

撮影では広さや光、状態を遮る荷物を減らします。写真の加工を使う場合も、生活感を整理することと、傷・汚れ・不具合や撤去できない物を隠して誤認させることは分けます。加工写真は現物の確認の代わりにはなりません。加工の示し方も担当者へ確認してください。

どの家にも同じ清掃パックを勧める前に、何が撮影や見学を妨げているかを見てほしいと思います。全部きれいにすることが、今回の目的でしょうか。

臭いは、覆う前に原因を分ける

ごみやペット用品を撤去すればよいのか、換気や通常清掃で改善する生活臭なのか、排水・カビ・漏水・設備などの不具合なのかを確認します。原因不明なら清掃より調査が先になる場合があります。強い芳香剤で覆っても、原因への対応にはなりません。

家具・家電を残すなら、約束を明確にする

契約で残すと合意した物を除き、家具や家電は売主が撤去するのが基本です。買主が使いたいと言う場合も、故障時の責任、撤去費用、対象品の認識違いが起きないよう整理します。

契約後に希望が変わったら、処分前に双方で再確認します。口約束だけで変えず、仲介会社を通して品目、状態、残す物・撤去する物、費用負担を記録してください。

自力か業者かは、負担と必要範囲で比べる

時間、距離、物量、汚れや臭い、重作業や高所などの安全面を比べます。

見積では室内清掃だけか、搬出や処分も含むか、追加料金の条件を確認します。家庭ごみの処理方法、自己搬入の可否、収集運搬の許可などは、物件所在地の自治体へ確認してください。清掃業者へ頼めることと、家庭ごみを運べることは同じではありません。

降雪地域や寒冷地では、写真映えより安全に着いて歩けることが先です。玄関、階段、通路、駐車場所からの動線を確認します。落雪、つらら、高所の雪下ろし、大量の除排雪は無理に自力で行わず相談します。

今回は何を見てもらう段階ですか。最低限どこを整え、何はまだしなくてよいですか。引渡しまでに撤去する物は何ですか?

HONNE|現場のホンネ

査定では部屋や設備の状態を確認したいので、最初から家を空にする必要はありません。内覧では、買主への印象も大事です。査定のための片付けと、買主に見てもらうための片付けは、目的を分けて考えましょう。

全部を一度に片付けるより、今の段階でどこを整えるかを担当者へ聞けばよいと思います。

次に読む記事

家の売却前にリフォームは必要?売却前に直す範囲を、費用と売り方から考えます。家が売れない理由とは?問い合わせ・内覧・申込みのどこで止まっているかを見直します。

執筆・編集|不動産ホンネガイド編集部

不動産売却で迷いやすい論点を、制度・実務・売主の判断軸に分けて整理します。

編集方針 広告掲載方針 訂正・お問い合わせ 免責事項

タイトルとURLをコピーしました