最終的な自己負担と、融資前に要る現金を分ける
確認するのは、購入全体で自分が負担する金額と、契約時など融資実行前に用意する現金の二つです。頭金を入れない予定でも、手付金や費用の支払日が先に来る場合があります。

いま、どこで迷っていますか?
結局、自分のお金はいくら出す?
物件価格に購入費用を加え、実際に利用できる借入と確定した外部資金を引いて、最終的な自己負担を考えます。借入希望額や援助の予定を、確定した資金として先に差し引かないでください。
最終負担と先払いを整理する購入全体の負担と、支払日に必要な現金の違いを確認します。
頭金0円なら、手付金も不要?
頭金と手付金は別の整理です。手付金を代金へ充当する契約でも、契約日に支払うなら融資実行前の資金が必要になる場合があります。
頭金・手付金・諸費用の違いを見る手付金の二重加算を避け、契約書と資金計画を照らします。
諸費用もローンで払える?
借入対象となる費目・承認額・実行日は、金融機関や商品、審査結果で異なります。借りられる費用でも、支払日に融資が間に合うとは限りません。
支払日と融資実行日を並べる仲介会社と金融機関へ、費目・金額・日付を分けて確認します。
購入後に残すお金は足りる?
契約時の現金が足りても、引越しや修繕、税金、生活の予備費まで使い切ってよいとは限りません。借入可能額だけでなく、毎月の返済と継続支出も考えます。
必要自己資金整理ツール自分の条件で、最終負担と先行して用意する現金を整理します。
最終負担と、先に用意する現金
| 分けて考えるもの | 見取り図 |
|---|---|
| 最終的な自己負担 | 物件価格+購入費用-実際に利用できる借入-確定した外部資金 |
| 支払日に先に要る現金 | その日までの支払額-その日までに利用できる確定資金。支払済み額も反映する |
例えば、借入で購入総額を賄える見込みでも、融資実行が契約日より後なら、契約時の支払には別の準備が必要です。先払いは最終負担への一律の上乗せではありません。後から手付金が必ず現金で戻ると考えず、残代金と融資金の送金を確認します。
どちらも契約条件・見積りがそろう前は概算です。見積り待ちの費用は0円にせず、「未確認」として残しましょう。
頭金・手付金・諸費用の違い
- 頭金: 物件代金のうち、借入に頼らず負担する部分。
- 手付金: 売買契約で金額・扱いを定め、通常は契約時に支払うお金。代金へ充当する契約なら、決済時に残代金から差し引きます。
- 諸費用: 登記・融資・仲介など、物件価格とは別に発生する費用。
自己資金という言葉には、頭金と諸費用を含める使い方もあります。資金計画書の内訳を確認し、手付金を物件価格や諸費用に重ねて足さないでください。
手付額に全国一律の必須割合は置けません。金額・支払日・代金への充当・解除と返還の条件を契約書で確認します。売主が宅建業者の場合の特則を、個人売主との取引へそのまま当てはめません。手付なし・後払いなら安心と安易に契約せず、個別の扱いは担当者や専門家へ確かめます。
誰に、いくら、いつ払う?
| 時点 | 確認すること |
|---|---|
| 申込み | 申込金等が必要なら、金額・充当・撤回時の返還条件 |
| 売買契約 | 手付金、紙の契約書に関係する印紙税、仲介手数料の契約時支払分など |
| 融資実行・決済 | 支払済み手付金を引いた残代金、登記・融資費用、仲介手数料の残額、精算金 |
| 取得後 | 引越し・修繕・設備等と、後日通知される税金などの支払時期 |
申込金や契約時の仲介手数料は、すべての取引で同じではありません。費目・金額・支払先・期限は、個別の契約と見積りで確認します。
仲介会社には費用と支払日、金融機関には借入対象・承認額・実行日・送金先・既払手付金の扱いを聞きましょう。税額や軽減・届出は物件所在地の自治体などへ、解除・返還は契約内容に応じて専門家へ確認します。
概算を、自分の資金計画へ
購入諸費用ざっくりシミュレーター費用項目と参考予算をつかみ、個別の見積りで置き換えます。
ツールは概算の整理用で、融資の承認・利用可能日・個別税額を確定するものではありません。購入後に残す現金、返済、管理・修繕などの継続支出も並べて判断してください。
出典・確認先
- 東京都住宅政策本部「不動産取引の手引き:契約をする前に」
- 東京都住宅政策本部「不動産取引の手引き:残金支払(決済)と引渡し」
- りそな銀行「付帯費用に含められる諸費用」
- auじぶん銀行「ご契約手続きにあたって」
- 国税庁「No.7108 不動産の譲渡、建設工事の請負に関する契約書に係る印紙税の軽減措置」
東京都の取引案内は契約・手付・決済の確認資料として参照。金融機関の案内は各行の商品例で、他行へ一律に当てはめません。印紙税の取扱いは契約書と対象時期によって確認します。
出典確認日:東京都の取引案内は2026年9月30日、国税庁は2026年10月5日(既存照合記録)。金融機関2資料は2026年10月17日に再確認。


